ペットロス

「思い出すと悲しくなる思い出」から、亡くなった後も家族を笑顔にしてくれる「楽しい思い出」に変えられてよかった

 

私が高校生の頃、兄が拾ってきた雑種のねこでした。

まだ生後数カ月で、ダンボールに入れられて捨てられていたらしく、家に来たときは本当に小さくてかわいかったです。

 

私は当時反抗期で、家族との会話が少なくなってしまっていた時期だったのですが、にゃんこのおかげで家族との会話が増えて、家が明るくなりました。

にゃんこはよく外に出たがる子だったので、自由に外に出かけさせていました。

 

出るときはだいたいベランダの窓を開けてあげていたのですが、帰ってくるときはちゃんと玄関から帰ってきました。

帰ってくると玄関の前で「にゃー」と鳴いて、「ただいまー」と言っているようでとてもかわいかったです。

 

 

人懐っこい子で、近所の小学生から「くろちゃん」とか「はなちゃん」とか、いつの間にか色々なあだ名で呼ばれていました。

外ねこで飼っていたので色々と心配もありましたが、最期までちゃんとお家に帰ってきてくれました。

 

 

最愛のペットちゃんが亡くなった時のお話をきかせてください

にゃんこは15歳のとき亡くなりました。

 

私が高校生の時に飼い始めて、30歳になるまで生きてくれたので、人生の半分も一緒にいてくれたんだなぁ、と感じたのを覚えています。

 

にゃんこが亡くなったとき、私は一人暮らしをしていました。

実家に時々帰るときに会う程度になっていましたが、亡くなる2〜3ヶ月前くらいから徐々に痩せてきているのがわかりました。

 

最後に会ったときに抱っこしたときは、明らかに前に会ったときよりも体重が軽くなっていて、とてもショックでした。

痩せて、背中がとんがってきていて、もうその時が近いんだなと感じました。

そして、私が最後に会った日から数日後に、母の膝の上で息を引き取ったと連絡がありました。

 

亡くなる日の朝、兄が仕事に出かけるとき、もうあまり動かなくなっていたのに、にゃんこは大きな声で「にゃー!」と鳴いたそうです。

兄は「ありがとう」とか、なにか気持ちを伝えてくれたように感じたと言っていました。

私が最後に会って数日後に亡くなったのも、偶然かもしれませんが、私が会いに来るのを待っていたんじゃないか、と家族は言ってくれました。

 

 

あなたがペットロスになった時の状況や気持ちなどの体験談をきかせてください

亡くなったという連絡がきて、すぐに涙があふれてきました。

 

なんとか涙を止めて仕事に行きましたが、気を抜くと思い出してしまい、仕事中にも何度も泣きそうになりました。

そういった状態が、数カ月続きました。

 

実家に帰るとまだにゃんこがいる気がして、黒いものを見るとふと見てしまったり(黒ねこだったので)、にゃんこの話をすると泣いてしまったり、気持ちは不安定でした。

実家に帰ると色々と思い出が浮かんで悲しくなるので、実家に帰るのも怖くなってしまった時期がありました。

 

立ち直るのに半年くらいかかったと思います。とにかく時間が解決してくれたように思います。

今では実家に帰るとにゃんこの思い出話を楽しくできますし、写真やお骨を見ても悲しい気持ちになることはなくなりました。

今は主人に写真を見せて、かわいかったうちの子自慢をしています。

 

 

これからペットロスを迎える方に向けてアドバイスするとすればどんなことを言いたいですか?

飼っている子が亡くなるのは本当につらいことですが、とにかく時間が解決してくれると思います。

 

亡くなった子も、飼い主さんが悲しんで落ち込んでしまうことを望んでいないと思うので、よい思い出になるまで、悲しみが癒えるまで、とにかく気を紛らわせて元気に過ごすのが一番なんじゃないかと思います。

 

色々な楽しい思い出が、悲しいだけの気持ちで終わってしまうのは、もったいないです。

飼っている子との思い出を楽しく思い出せる日が必ずくるので、その時が来ても悲しみに飲まれずに、心穏やかに過ごせることを願います。

 

 

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